文禄慶弔の役の侵攻が、朝鮮の人々に甚大な被害と悲しみをもたらしたものだったという事実が、実際私も韓国に住んでみて初めて分かりました。

麒麟よこい」の読者の方で、韓国人と結婚して、現在、韓国に住んでいる日本語の先生をしている女性から感想をいただきました。


外交官までやった博学な方が、耳塚、鼻塚のことを知らずにいたということが、私にとっては驚きでしたが、それくらい、日本では韓半島に対して関心をもたない教育をしてきているということだと思います。

文禄慶弔の役の侵攻が、朝鮮の人々に甚大な被害と悲しみをもたらしたものだったという事実が、実際私も韓国に住んでみて初めて分かりました。

学生時代に学んだ歴史の中では、お隣の国に日本の軍隊が行ったんだくらいにしか思っていなかったです。

400年以上前のことでもありますから、それが今の私たちと何の関係があるかというくらいにしか思えないのも事実。

韓国は、族譜が延々と続いてきていて、先祖に対する知識と関心も、まるで自分の祖父母の事のように見ている家族文化な故に、400年前の人々の痛みや悲しみを、自分の家族の悲しみや痛みとして感じられるからこそ、過去の歴史のでき事を反復して考えるのでしょう。

同じように日本人に考えてほしいのだろうけれど、韓国人ほど思いをはせることは難しいのが現実でしょう。

文禄慶弔の役は、それ以前、日本の国土の中で展開していた戦国時代の戦いを、そのまま朝鮮半島に持ち込んで、この国を戦場にしてしまったのだなぁと、非常に申し訳なく思いました。

戦いの仕方も忘れてしまうほど、のんびりした日常を送っていた朝鮮の人々にとっては、とんだ災難以外の何物でもなかったでしょう。

正直、耳塚鼻塚のことを知って、今のこじれた日韓関係がよくなるとは思えませんが、この事実を日本人に知ってもらうことは、韓日の歴史認識を深めるのに、いい機会になるだろうと思います。


「麒麟よこい」の読後の感想をぜひお待ちしています。

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